薬剤師の日々研鑽

薬剤師の日々研鑽

医学部へ学士編入した薬剤師です。基礎的な内容と薬の関連について書いています。内容に関しては最新の情報を参照ください。

薬剤師として知っておくべき知識

一瞬!授乳中に使えない薬を調べる方法

患者さんが授乳中とわかったら、処方されている薬が母乳に移行しやすいのか、授乳中に使ってもいいのかを調べる必要が出てきますよね。 バタバタと忙しい時ほど、すぐに、わかりやすく調べられることに価値があると思います。【目次】 じっくり判断すること…

半減期から定常状態を予測する 蓄積率を用いたやり方

薬剤師の武器の1つは何と言っても薬物動態ですよね。現場ではあまりゆっくりとPubMedで文献を探す時間もないですし、添付文書から情報を読み取れるに越したことはありません。【目次】 半減期とは?薬効との関係は? 定常状態とは? 蓄積率とは?どう使う? …

12歳未満 コデイン製剤禁忌へ

2019年より、コデインは12歳未満の小児へ投与禁忌となるようです。【目次】 禁忌となった背景 コデインの作用機序・代謝 CYP2D6の遺伝子多型 禁忌となった背景 アメリカでのコデインによる呼吸抑制などのモルヒネ関連中毒死亡例の9割が12歳未満であったため…

薬剤師の勉強 スキルアップに使える書籍

薬剤師として働きだしたら独学で知識を蓄えていかなければなりません。そこで疾患や薬物動態を学ぶ上で役立つ書籍をご紹介します。【目次】 病態を学ぶ 改訂総合2版 疾患別設問式 薬剤師に必要な患者ケアの知識 病気と薬パーフェクトBOOK2012 薬物動態を学ぶ…

糸球体濾過量(GFR)とクレアチニンクリアランス(CLCr)の違い

添付文書で頻繁に見かける糸球体濾過量(GFR:Glomerular filtration rate)やクレアチニンクリアランス(CLcr)。 それらの違いや使い分けについてまとめています。 にほんブログ村 ろ過・再吸収・分泌 図のように、排泄される物質は、 糸球体でろ過され 尿…

薬剤師が知っておくべき、肝臓の検査値とその意義

薬局だとカルテは見れないために、主な情報源が患者さんになってしまいます。 疾患名も治療方針も患者さんから聞くことはできても、又聞きなので伝言ゲームのように正確性に欠けます。 だからこそ、患者さんの話をよく聞いて、持参してくださった検査値をし…

肝代謝型と腎排泄型薬剤の判断・指標

薬剤師として知っておくべき、投与される薬剤が肝代謝型なのか腎排泄型なのかの判断。 【目次】 分配係数(脂溶性か水溶性か) 尿中未変化体排泄率(排泄での腎臓の寄与の割合) バイオアベイラビリティを考慮する! 活性代謝物を考慮 参考文献 分配係数(脂…

多量アルコール(飲酒)で血糖値が低下する

飲酒によって血糖値はどうなるのか、生化学の観点から捉え直します。糖尿病にも密接に関わってきます。 【目次】 アルコールの代謝 糖新生との関わり どの程度の量なら低血糖になりにくいのか? アルコールの代謝 アルコールは、10%は呼気中に排泄され、残り…

COX-2選択的阻害薬と心筋梗塞リスク

高齢者などで日常的によく用いられるCOX2選択的阻害薬。そのリスクとは? 【目次】 COXの阻害による影響 エビデンス 投与量とリスク 投与期間とリスク COXの阻害による影響 COX選択性がない場合、常時発現しているCOX-1を阻害することにより胃障害・腎障害の…

ノルアドレナリンとアセチルコリンは同じGqタンパクを介するのに血管に対する作用が異なる理由

同じGq/11タンパクを介しているのに血管収縮と弛緩があるのは? ノルアドレナリン(α1受容体に作用)やアンジオテンシンⅡ(AT1受容体に作用)、TXA2は血管平滑筋収縮に働くのに対して、 ヒスタミン(H1受容体に作用)、アセチルコリン(M1・M3受容体に作用…

B型肝炎ウイルスとマーカー

【目次】 B型肝炎ウイルスHBVの構造とマーカーの意義 HBVの生活環 B型肝炎ウイルスHBVの構造とマーカーの意義 HBVの構造は、内側から不完全二本鎖ゲノムDNA→コア(C)→カプシド→エンベロープ(E)→スパイクタンパク質(S) HBs抗原は一番外側のスパイクタン…

Gタンパク質共役型受容体ゴロとシグナル伝達

薬剤師国家試験でも問われる生物の基礎部分で、かつ薬理や薬物治療にも関係してくるGタンパク質共役型受容体。 しかしどのアゴニストがどのGタンパクと共役してるのかなかなか覚えにくいですよね。ゴロを紹介します。 暗記するだけでは今後の国家試験に対応…

ロキソニンと授乳 どう判断するのか

ロキソニンと授乳 授乳中の方が歯痛や頭痛、風邪などでの発熱など解熱鎮痛薬であるロキソニンを服用されることがあると思います。現代はネットで検索すれば薬の添付文書が見れる時代ですので検索すると、 下の画像のように ロキソニン錠60mg 添付文書よ…