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薬剤師の日々研鑽

薬局薬剤師が日々学んだことについて書いてます。内容に関しては最新の情報を参照ください。

イナビル、タミフル、リレンザ、ラピアクタ、シンメトレルの違いと作用機序

まだまだインフルエンザのシーズンですが、その薬にはいろいろな種類があります。 インフルエンザの感染経路とメカニズム 神奈川県衛生研究所より引用飛沫感染:感染した人のくしゃみや咳のしぶき(飛沫)が鼻や口から侵入。 接触感染:感染した人が触ったも…

ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボン(去痰薬)の作用機序と使い分け

風邪のシーズンには毎日のように去痰薬が出ます。ムコダインやムコソルバン、ビソルボン。それらの違いはどこにあるのかまとめてみました。 構造式と作用機序 ・アセチルシステイン(ムコフィリン®)はシステインのアミノ基がアセチル化された構造を持つ。SH…

細胞接着因子と薬

細胞接着因子 セレクチン:糖鎖をリガンドとして細胞を接着する。白血球表面の糖鎖であるSLXと結合して、白血球のローリング(血管に結合して回転する過程)に関与。 ちなみに、SLXもCA19-9も糖鎖の腫瘍マーカー。つまり癌の浸潤にも関与しており、シメチジ…

アセトアミノフェン(カロナール)の作用機序・肝障害と薬物動態

アセトアミノフェン(カロナール)は頻繁に用いられる薬剤ですが、臨床で注意すべきポイントをまとめました。 アセトアミノフェンの作用機序 作用機序は、視床下部の体温調節中枢にてCOXを阻害⇒PGE2産生を抑制⇒セットポイントを下げ熱放散を増大させ解熱作用…

鎮痛剤NSAIDsの作用機序と免疫

ふと、鎮痛剤って使用頻度が高いけど、どう効くのか、何を知っておくべきなのかまとめてみました。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の作用機序はご存知の通りシクロオキシゲナーゼ(COX)阻害によるプロスタグランジン(PG)の産生抑制によるもの。 PGの作…

Gタンパク質共役型受容体ゴロとシグナル伝達

薬剤師国家試験でも問われる生物の基礎部分で、かつ薬理や薬物治療にも関係してくるGタンパク質共役型受容体。 しかしどのアゴニストがどのGタンパクと共役してるのかなかなか覚えにくいですよね。ゴロを紹介します。 暗記するだけでは今後の国家試験に対応…

眠気のメカニズムとカフェインの作用機序 ノウリアストの作用機序

仕事中や勉強中に眠気に襲われることがありますが、一体どのように眠気がきているのか、調べてみました。 薬剤師国家試験の脳の構造とも関与してきますので、それぞれの部位がどんな働きがあるのか知ると覚えやすくなった記憶があります。 眠気のメカニズム …

プリンペランとナウゼリンの違いと使い分け 制吐薬(吐き気止め)の作用機序

プリンペランとナウゼリンの違いについて調べてみました。 嘔吐の病態生理と各制吐薬のメカニズム まずは嘔吐の生理的メカニズムを一緒に復習していきましょう。 「がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン2011」より引用 嘔吐は延髄に存在する嘔吐…

高血圧の薬(カルシウム拮抗薬)の作用機序と使い分け

高血圧治療に欠かせない薬剤であるカルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)。 循環器内科や腎臓内科、神経内科や代謝内科で異なる種類の薬剤が出されますが、どんな特徴があるのか調べてみました。違いがわかると処方箋をみるだけでも得られる情報が増えて興味深いです…

利尿薬(ループ系とチアジド系)の違い

日常業務でよく目にするループ系とチアジド系。どんな性質の違い、どんな使い分けがあるのか再度学習しました。 ※前提知識として、各部位のナトリウム(Na+)再吸収の割合は、 近位尿細管で約70%、ヘンレ係蹄(ループ)で約15%、遠位尿細管で約7~10%、集…

ビグアナイド(メトホルミン)

米国糖尿病学会(ADA)も第一選択薬としているメトホルミンについて深堀してみました。生化学や有機化学とも大いに関連してきます。 名前の由来 ビグアナイドという言葉は、『bi+guanidine』から来ています。biは2つのという意味を表し、2分子のグアニジン…

SGLT2阻害薬とは

SGLT2阻害薬とは そもそもSGLTとは ナトリウムーグルコース共役輸送体:SGLT(Sodium-GLucose co-Transporter)は、細胞外(尿細管)の高いNa+濃度と、細胞内の低いNa+濃度の差によりNa+が細胞内へ入っていく力を原動力として、一緒にグルコースを細胞内へ…

ロキソニンと授乳

ロキソニンと授乳 授乳中の方が歯痛や頭痛、風邪などでの発熱など解熱鎮痛薬であるロキソニンを服用されることがあると思います。現代はネットで検索すれば薬の添付文書が見れる時代ですので検索すると、 下の画像のように ロキソニン錠60mg 添付文書よ…

グリメピリドとグリクラジドの違い

92歳の高齢女性が心筋梗塞をきっかけにグリメピリドからグリクラジドへ変更になっていた症例を経験したため、理由を調べてみました。 【薬物動態】 「症例から学ぶSOAPワークブック:薬剤師が行う薬物治療マネジメント」より引用 どちらも尿中未変化体排泄率…